Dr.中川のみんなで越えるがんの壁

【3.11を考える】(下)福島の米と牛肉は日本一安全だ

福島物産展で小泉進次郎(左)と内堀福島県知事(C)日刊ゲンダイ

 福島県飯舘村は、3.11から1カ月以上遅れた2011年4月22日、計画的避難区域に指定され、今なお全村避難が続いています。私は、その飯舘村を月1度くらいの頻度で訪問しています。事故直後、猛烈な放射線量が連日、報告されていたのはご存じでしょうが、現在の外部被曝量はせいぜい3ミリシーベルト。内部被曝はゼロといっていい状況です。

 自然被曝が7ミリシーベルトに上る北欧でも、がんは増えていません。福島はまったく問題ないのです。では、福島産の食品はどうでしょうか。

■基準値は欧米の12分の1

「米」と「牛肉」は、対象の一部を抽出して放射能を調べるサンプリング検査ではなく、全数調査が実施されています。その中で14年以来、国が定める放射能の基準値を超えたのは、自家用米の2件のみ。市場に流通する商用米ではありません。ゼロです。

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中川恵一

1960年生まれ。東大医学部医学科卒業。同院緩和ケア診療部長を兼務。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。