福島県飯舘村は、3.11から1カ月以上遅れた2011年4月22日、計画的避難区域に指定され、今なお全村避難が続いています。私は、その飯舘村を月1度くらいの頻度で訪問しています。事故直後、猛烈な放射線量が連日、報告されていたのはご存じでしょうが、現在の外部被曝量はせいぜい3ミリシーベルト。内部被曝はゼロといっていい状況です。
自然被曝が7ミリシーベルトに上る北欧でも、がんは増えていません。福島はまったく問題ないのです。では、福島産の食品はどうでしょうか。
■基準値は欧米の12分の1
「米」と「牛肉」は、対象の一部を抽出して放射能を調べるサンプリング検査ではなく、全数調査が実施されています。その中で14年以来、国が定める放射能の基準値を超えたのは、自家用米の2件のみ。市場に流通する商用米ではありません。ゼロです。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁