糖尿病の人は膵臓がんのリスクが2~3倍高いというデータがあるが、実際はもっと高いのでは、という指摘もある。
慢性膵炎はほとんどがアルコールが原因になる。先に急性膵炎を起こし、何年か後に慢性膵炎に至っている例が大半。食後にみぞおちや背中が痛んだ経験がある人は要注意だ。
膵管拡張や膵嚢胞は健診などでよく発見され、膵臓がんのリスクを6~20倍上げる。
「いずれかがある人は、せめてMRIによる検査、できれば超音波内視鏡の検査を1~2年に1回受けた方がいいでしょう。膵嚢胞は専門機関でフォローアップをする。さらに、家系に膵臓がんがいる方もリスクが高いので注意が必要です」
膵臓がんに負けないためにできることとは、リスク因子を知り、正しい検査を受け、早い段階で治療を始めることしかない。