どうなる! 日本の医療

年3.9万円の保険料アップだけでは済まない!

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 その結果、ただでさえ多い国民保険料滞納者が激増し、無保険で医者にかかれない人が全国に蔓延することになる。

 すでに、国立社会保障・人口問題研究所の調査(13年)では「公的医療保険未加入で医者にかかれなかった」人が約50万人いるという。その“予備軍”となる保険料滞納者は、約124万人。内訳は、6カ月以上1年未満の滞納者で「短期被保険者証」(有効期間6カ月)により受診できる人が101万人。医療費はいったん全額支払うものの、のちに7割が返ってくる。

 滞納期間が1年以上1年6カ月未満の人は23.4万人。国民健康保険証返納となり、役所が発行する「資格証明書」での受診となる。医療費は全額自己負担だ。

「短期被保険者証や資格証明書の人はすでに崖っぷちで、保険料がアップすれば無保険者に陥る可能性は高い」

 新方式は国民皆保険崩壊の引き金になりかねない。

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村吉健

地方紙新聞社記者を経てフリーに転身。取材を通じて永田町・霞が関に厚い人脈を築く。当初は主に政治分野の取材が多かったが歴代厚労相取材などを経て、医療分野にも造詣を深める。医療では個々の病気治療法や病院取材も数多く執筆しているが、それ以上に今の現代日本の医療制度問題や医療システム内の問題点などにも鋭く切り込む。現在、夕刊紙、週刊誌、月刊誌などで活躍中。