ただし、いま安易にダヴィンチに飛び付くのは疑問です。初歩的な手術であれば、外科医が行うものとそれほど変わらない印象ですが、少し複雑な手術になると、ダヴィンチの対応は整っていません。
また、現在のダヴィンチは、あくまでも人間が操作する“ロボットアームを使ったアナログ手術”です。AI(人工知能)を搭載したすべてがオートマチック化された手術ではありません。仮にすべてがオートマチック化されれば、だれが行っても同じ手術ができるようになるでしょう。
■回復具合が上回るわけではない
トラブルが起こったときに、すぐに対処できる人間をそばに配置しておけば大きな問題はありません。しかし、いまのダヴィンチはそこまで進化していないので、きちんとした解剖の知識を身につけたその道のエキスパートに執刀してもらう必要があります。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」