障害をすべて解消することはできませんが、自立はできます。ただ、周りの人々の「無知」は障害を持つ人たちを時に“無意識に”傷つけてしまう。どういう障害があって、どんな苦労があるのか。どうサポートしたら障害者が自立できるのか。私の存在を通じて、そういったことも考えてもらえたらと思います。
(聞き手=岩渕景子)
▽ジョー・ミルン 1974年、イングランド生まれ。生後16カ月で全聾と診断され、29歳でアッシャー症候群と判明。2014年、39歳で人工内耳の手術を受け、生まれて初めて音が聞こえるようになった。現在は、聾盲者のメンターとして、啓蒙活動に励む。自伝「音に出会った日」(辰巳出版)を上梓。ツイッター@jomilne10
独白 愉快な“病人”たち