愉快な“病人”たち

女優・高樹澪さん 「片側顔面けいれん」からの回復を語る

高樹澪さん(C)日刊ゲンダイ

 口元も右半分がマヒしたような状態で、咀嚼がうまくできない。そのため、人との食事は避け、人の集まるところでは後ろの方へ行くようになり、常に「バレてはいけない」と、見た目も心も武装していました。

 何をやっても一向に回復せず、「全力で仕事に向かえない自分に居場所はない。ここにいないほうがいい」と、ますます自分を追い込み、44歳で一時女優を休業することにしました。

 休業中に一般企業に勤めたことが転機になりました。同僚の女性が「それ、脳神経外科で手術できるわよ。ウチの親戚の男の子も頭に大きな腫瘍があったけど、有名な先生に頭を開いて腫瘍を取ってもらったら治ったわよ! それにね、頭蓋骨は痛点がないから痛くないんですって」と教えてくれたのです。「痛い」「死ぬ」といった手術のイメージも根本的に間違っていたことに気付かせてくれました。

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