画期的な選択肢が勢ぞろい 「腰痛治療」はどれがベストか

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 内視鏡下手術のPELDと、レーザー治療のPLDDでは、どちらを選べばいいのか?

 同クリニックの阿保義久院長は、「PELDは優れた治療法ですが、低侵襲性であっても手術には変わらない。腰椎の大きさや位置にもよりますが、単純に治療内容で比較すれば、PLDDの方がより低侵襲で、保存治療の次の治療として、第一選択にするのが理想的」と話す。

 ただし、ネックになるのが治療費。内視鏡下手術は健康保険が適用され、申請すれば収入に応じた額が戻ってくる高額療養費制度も利用できる。

 しかし、PLDDは健康保険が適用されない。北青山Dクリニックでは、トータルで50万円前後の治療費がかかる。つまり、低侵襲性や入院期間などから見るとPLDDに軍配が上がるが、治療費を抑えたい人にはPELDが向いているといえる。

 さらに、治療を選ぶ上で阿保、泉両医師が注意を促すのは「本当に腰椎椎間板ヘルニアか?」ということだ。他院でそう診断されたと来院した患者には、「実は、痛みの原因は腰椎椎間板ヘルニア以外にあった」というケースが珍しくないからだ。

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