がんに勝つ必須ポイント 手術6回“究極サバイバー”が語る

関原健夫氏は現在71歳(C)日刊ゲンダイ

 今はインターネットでさまざまな情報を簡単に入手できるが、「正しい理解」のための情報を得られているかといえば、それは違う。

 たとえば、抗がん剤の治療を受けるとする。医師が告げる「効果がある」は、患者が受け取るそれと乖離しているケースがままある。強い副作用があっても、「娘が結婚式を挙げる来年までは生きたい」という患者の希望に抗がん剤が合致していれば、受ける意味がある。いわば、利益が不利益(副作用)を上回っている場合だ。

「しかし、手術とは違い、抗がん剤は完治を望める治療ではない。『治らないのに、こんなに苦しい抗がん剤治療を受けるのではなかった』と後で思っても、時間は元に戻せません」

■抗がん剤は受けるべきか?

 がんは一人一人「展開」が違い、文献、専門書、闘病記などを読んでも100%は当てはまらない。自分の今後は主治医に確認するしかなく、自分で主治医にとことん質問する必要がある。それも、具体的にだ。

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