数字が語る医療の真実

がん検診の効果は何で検討すればいいのか

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 早期で見つかったかどうかで比べれば、がん検診を受けたグループで、早期がんが見つかる可能性が高いに決まっています。そのため、がん検診の効果は早期で見つけたかどうかで検討することはできません。これまで示してきたように、早期で見つければ早期の分だけ生存期間は延びますし、より進行の遅いがんの割合が高くなっているだけかもしれないからです。

 がん検診の効果は、「がんの死亡率が少ないかどうか」を比較したランダム化比較試験で検討するのが一番いいのです。

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名郷直樹

「武蔵国分寺公園クリニック」院長、「CMECジャーナルクラブ」編集長。自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、東大医学教育国際協力研究センター学外客員研究員。臨床研究適正評価教育機構理事。7月末に「検診や治療に疑問を感じている方! 医療の現実、教えますから広めてください!!」(ライフサイエンス出版)を出すなど著書多数。