脳梗塞は、約4割の患者は発症前と同程度まで回復し、一方で6割は後遺症が残ったり死亡したりするといわれている。さらに、後遺症・死亡例のうち、何らかの後遺症が残る人が20%、補助なしの社会生活が困難なほどの後遺症の人が23%、死亡者が17%。
どれに属するか? に大きくかかわっているのが、軽い症状にも「びびっと気づき」「早期に来院」することなのだ。
■高齢者の場合「認知症と誤解」
井口教授が注意を促す5つの症状は次の通り。
①片方の腕や脚にマヒ、しびれが起こる。マヒは「動かしたくても動かない」、しびれは「ジンジンしたしびれ」
②ろれつが回らない、言葉が出てこない、他人の言うことを理解できない
③片方の目が見えない、視野の半分が欠ける、ものが二重に見える