Xmas贈答に大人気 「VR」ゲームで目に異常は出ないのか

将来、立体感や空間認識能力が失われる?(C)日刊ゲンダイ

「人間の目は、左右の目それぞれの映像を脳内の立体視細胞で合わせることにより、立体の形を把握します。ところが、VRや3Dの物理的な映像は目の前のスクリーンに表示されていて、目の焦点はそこに合っている。なのに脳はそれよりももっと遠く、あるいは近くに映像があると認識します。そのため実際の映像と立体視細胞で把握する認識にズレが起きて、映像を見続けると目が疲れます」

 問題は、人間の立体視細胞は成長と共に形成されるものであり、完了するのは6歳ごろだということ。つまり、立体視細胞が成長しきっていない子供たちがVRや3D画像を見続けると、立体視細胞の成長に影響が出て、将来、正常な立体視ができなくなる恐れがある。

「また、VRは通常、大人の平均的な瞳孔間距離を基準にして作られています。瞳孔間距離が狭い子供が使い続けると、正しい距離感が得られず、将来、空間認知能力に影響が出るかもしれません」

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