インフルエンザが猛威を振るっています。今冬は例年より1カ月ほど早い昨年12月末に都内で「流行注意報」が発令されました。
インフルエンザは体力や免疫力がある健康な人が感染した場合、安静にしていれば時間とともに回復していきますが、心臓疾患を抱えている人にとっては時に命に関わるような危険な病気です。
心臓に疾患がある人は、インフルエンザに感染すると肺炎などを併発して重症化するリスクが高いという報告があります。同時に、インフルエンザは心臓発作の誘発率を倍増させるというデータもあります。インフルエンザのようなウイルス性疾患は、血圧や心拍数をアップさせるため心臓に大きな負担がかかるのです。また、感染によって起こる炎症が心臓疾患の発症に関わっていると考えられています。さらに、ウイルスが心臓の筋肉に感染して炎症を起こす特発性の心筋症を発症するケースもあります。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」