がんよりも怖い 「急性心筋梗塞死」から逃れる3つの方法

東邦大学医療センター佐倉病院の東丸貴信教授(左)、心臓マッサージの様子/(C)日刊ゲンダイ

 喉のひきつれ、左肩や胃、奥歯・顎の痛みなどの前触れがあるといわれるが、誰にでも起こるわけではない。発症時の平均年齢は男性が65歳、女性は75歳だが、30代以降は注意が必要だ。

 この病気が「がんよりも怖い」といわれるのは手当てする時間的余裕がなく、死んでしまうからだ。実際、発症1時間以内に半数以上が死亡する。原因のほとんどは心室細動と呼ばれる不整脈だ。

■カギを握るのは「蘇生術」「病院搬送」「狭心症治療」

「心停止から1分以内なら90%以上の確率で蘇生できますが、5分過ぎると50%以下に急落します。119番通報して救急隊員が到着するのに8分ほどかかることを考えれば、普段から病院や消防署、日赤などが主催する講習会などに参加して、人工呼吸や心臓マッサージなどの蘇生術を学んでおくことが大切です」

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