独白 愉快な“病人”たち

3年前に脳出血 ビリー・バンバン菅原孝「毎日がリハビリ」

今も精力的に活動を続ける菅原孝さん(右)と弟の進さん(C)日刊ゲンダイ

 また、僕らの仕事は体が資本とも感じていました。ステージでもレコーディングでも体力を使うし、体調を崩すと大勢のスタッフに迷惑をかける。体を大切にするのは仕事のひとつだと無意識に考えていたのかもしれません。

■「何度も何度もジョギングしてシャワーを浴びる夢を見る」

 振り返ってみると、当時はとにかく忙しかった。もともと子供の頃から時間が空いていることが嫌いで、仕事がなくてもゆっくりすることはありませんでした。脳出血が起こったときも、とても疲れていたんです。

 2カ月入院して、入院中は1日に4回程度のリハビリを行いました。左半身の麻痺した筋肉はもう元には戻らないとのことですが、奇跡を信じていまもリハビリを続けています。

 不思議なもので、病気して以来、何度も何度もジョギングしてシャワーを浴びる夢を見るんです。実際には、ジョギングすることもシャワーを浴びることもできなくなってしまった。ジョギングしている人を見れば羨ましいと思うし、シャワーも介助なしでは浴びることができません。落胆するよね。

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