危険水域は尿酸値が「7・0㎎/デシリットル」を超えたとき。尿酸が結晶化し、尿路結石や慢性腎臓病などを引き起こすほか、心筋梗塞や脳梗塞などの発症リスクを上げる。
「確かに、ビールはお酒の中ではプリン体が一番多く含まれていて、ビール500ミリリットルに17~22ミリグラムといわれています。しかし、これはステーキやレバーなどに比べればはるかに低い。気にする量ではありません」
では、なぜ「ビールは痛風の天敵」といわれるのか?
「ビールに限らずお酒は尿酸値を上げやすい。尿酸排泄作用が低下するうえ、含まれるプリン体は体内に吸収しやすいからです。さらに、ビールには食欲増進効果があり、焼き肉やお刺し身などプリン体が多く含まれる食べ物と合う。そのためビールを飲んで食べていると結果的にプリン体を多く体の中に取り込むことになるのです」