薄毛が気になる…気をつけるべきは「血糖コントロール」

糖尿病患者の3人に1人は皮膚トラブルを抱えるという(C)日刊ゲンダイ

 糖尿病性水疱は手足にやけどをしたときのような水疱ができる病気で、放っておくと血液が循環せず、細胞死してしまう。

 もちろん、これらの病気の早期発見・早期治療は大切だが、糖尿病で頭頂部が気になる人がとくに注意しなければならないのは「脂漏性湿疹」や「帯状疱疹」だ。

「糖尿病で頭皮がかゆくなる原因は皮膚掻痒症以外に、脂漏性湿疹があります。皮膚に元からいるマラセチア菌と呼ばれる真菌が皮膚をエサに増殖、毛穴や毛穴周辺に炎症を起こします。結果、かきむしって頭皮が傷つき、かさぶたがたくさんできてフケがたくさんできるだけでなく、毛根が傷んでしまうのです」

 帯状疱疹は水疱瘡と同じ原因ウイルスである水痘・帯状疱疹ウイルスにより発症するが、糖尿病の人は免疫が低下して発症しやすい。治療も遅れがちだ。神経障害により、帯状疱疹の初期に表れるピリピリした痛みを自覚しにくいからだ。

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