ジョギングも一因 かかと痛“難治例”の最新治療事情

肥満もリスク要因だ(C)日刊ゲンダイ

■8割に有効

「『麻酔をかけて強く当てた方がいい』『低く数回当てる方がいい』など国によってやり方は違います。経験上、私は強く何回も当てればいい、とは考えていません」

 効果が出てくるのは、ゆっくりだ。早い人で1カ月後、平均的には2カ月後あたりから効果を実感する。1クール実施後、1年後に8割くらいが「痛みが半減以下になった」と回答する。なお、治療中はかかとに圧がよりかかるスポーツはしないのが望ましい。

「痛みをゼロにしたいと『さらに1クール』を望む患者さんもいますが、たいていは最初の3回で満足されます」

 ただし、足底腱膜炎に別の疾患を併発していれば、効果を得にくい。足底腱膜炎以外の疾患によっては、かえって痛みが悪化することもある。

「診断が重要。MRIでは異常が見られない場合もありますが、足底腱膜炎の特徴として、かかとのある部分を押すと飛び上がるほど痛みがあります。痛みがあまりないようなら、別の疾患が疑われます」

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