子宮頚がんは、ワクチンの副反応問題がありますが、接種で予防できるのは事実です。乳がんは毎月の自己触診と定期的に検診を受けていれば早期発見できます。ところが、子宮頚がんも乳がんも、女性のがんの検診は40%前後と受診率が低い。周りの女性の健康を考えるなら、積極的にがん検診を受けさせる環境を整えることが大切でしょう。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁
1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。