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米国で増加中 地肌クーリングで抗がん剤治療の副作用軽減

(C)PIXTA

 今年、普及するのではないかとみられているのが化学療法(抗がん剤治療)を受ける患者のための「地肌クーリングシステム」です。

 化学療法の最大の副作用のひとつが脱毛です。医療技術が進歩してもなかなか解決されない問題として、長年患者を悩ませてきました。それを解消するのが、このシステム。最も信頼度が高い情報源として知られる「クリーブランドクリニック・2018年のブレークスルー」のひとつに選ばれたことで、にわかに注目を集めています。

 化学療法の前後に、フリーザーに接続された非常に低温の帽子をかぶります。これで地肌を冷やすと血流が滞り、薬が毛包に届きにくくなります。新陳代謝を下げる作用もあり、毛包へのインパクトが減ります。

 ヨーロッパではすでに浸透しており、アメリカでも過去2年間で2社の製品が米食品医薬品局により認可されました。薬品の種類によっては効果がない場合もあるとのことですが、使った患者にはおおむね好評で、大都市を中心に設置する病院が少しずつ増えています。

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シェリー めぐみ

横浜育ち。早稲田大学政経学部卒業後、1991年からニューヨーク在住。

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