速い流行ペース 今季のインフルエンザはB型にも要注意

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「今のインフルエンザワクチンは4価ワクチンで、今年度はA型2株(H1N1【pdm09】/H3N2)とB型2株(山形系統/ビクトリア系統)が入っています。B型は流行するのはどちらか片方の系統のみという傾向があり、今シーズン予防接種を受けた人は、流行のタイプが網羅されているため効果があると考えていいでしょう。予防接種を受けていない人は、A型にもB型にも注意する必要があります。シーズン中に一度、どちらかの型に感染した人も安心はできません」

■A型より症状は軽めだが…

 しかも、A型とB型では症状に違いがあるため、自己判断で「これはインフルエンザではないだろう」と決めつけるのはやめた方がいい。

「A型は激しい症状が出るケースが多く、38度を超える高熱が続き、関節痛、筋肉痛、頭痛、ひどい寒けなどの強い全身症状が表れます。インフルエンザというと、これらの症状をイメージする人がほとんどでしょう。それに比べ、B型は症状が穏やかな場合が多い。個人差はありますが、ずっと高熱が続くのではなく、熱が上がるのは夜だけで昼間は下がったり、37度程度の発熱で終わる人もいます。また、咳、嘔吐、下痢、腹痛といった症状を訴える人も多く、風邪の症状に似ています。そのため、単なる風邪だと思っていたらB型だったという人も少なくありません」

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