しかしこの研究から20年以上を経て、世の中はいまだ抗酸化作用ががんや動脈硬化を予防するという理屈だけに基づき、ビタミンEやそれに代わる抗酸化物質を含め、多くのサプリメントが飲まれています。
かっけの歴史に見たように、論より証拠、論より事実というのが歴史を振り返った時に明らかなわけですが、なぜ効くのか理屈がわかっていなくても、事実としてかっけを治したビタミンB1が延々治療薬として認められなかった歴史は、ここでは理屈だけがわかっていて、事実として効果が示されていないものが逆に広く使われるという形で繰り返されています。
我々は、今こそもう一度かっけの歴史にしっかりと学ぶ必要があるのです。
数字が語る医療の真実