末期がんからの生還者たち

急性骨髄性白血病<1>夜になると決まって微熱が出るように

高松珠代さん(提供写真)

■「白血球が少なすぎます」

 こうした微熱が続いている中で、新たな異変を感じた。腕、手首、右脚のふくらはぎに、ポツポツとした白い吹き出物が出たのである。

 近所の婦人科クリニックで受診すると、若い医師は漢方薬を処方してくれた。

 服用後、ほどなく微熱は平熱に戻ったが、日を置いて再び微熱が続く。ほかに全身のだるさや筋肉の痛みが表れ、体の節々にある関節もズキズキと痛みだした。

 同年暮れ、やはり自宅から近い一般内科「白土クリニック」を訪ね、「血液検査」をした。翌日早朝、検査結果を知らせる急ぎの電話がかかってきた。

「白血球が少なすぎます。大きな病院で精密検査を受けてください」――。

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