急に立ち上がったらバッタリ…夏の低血圧はこんなに怖い

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 低血圧の症状は、「肩こり」「動悸」「胸痛」「倦怠感」「めまい」「立ちくらみ」「頭痛」「食欲不振」「朝起きられない」「午前中不調」など。これらの症状は貧血、自律神経失調症、うつ病などの症状と似ているが、その原因は別。誤解されやすいが、それが怖い。

 たとえば、慢性的な低血圧をうつ病と間違えて抗うつ剤を処方されると、薬の副作用で血圧が下がり、症状が悪化。さらに強めの抗うつ剤が処方される悪循環に陥る。

 低血圧では血液が血管内に滞留する。すると血液中に含まれる老廃物が血管を取り囲む神経を刺激し、発痛物質を生成。頭痛や腰痛、線維筋痛症などの症状が出やすくなる。さらには、生活習慣病のある人は脳梗塞や心筋梗塞、心不全になりやすいという。認知症や意識障害などの脳症状が出ることもある。

■夏の血圧は冬に比べて5~10mmHg以上下がる

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