100年老けない脳の作り方

支払いはお札やカードばかり…老化のサインはしぐさに出る

睡眠は一番の対策だが…(C)日刊ゲンダイ

 運動や食事も大切だが、まずはグッスリ眠ることだ。

 加藤院長はこれまで1万人を超える数の脳のMRI画像を見てきた。大ベテランの経験で言うと、若者と定年世代の画像には明らかに違いがあるという。

「たとえば20歳と65歳の画像を比較した場合、極端なのは脳の“枝ぶり”が違います。白と黒に写る境界部分の強弱です。植物に例えるなら、20歳は強固で枝がピチピチしていて栄養状態がいい。65歳のそれは弱々しくやっとバランスをとっているよう。実はこの枝ぶりが脳内をつなぐネットワーク。65歳の脳はそれが枯れ始めている状態と言っていい。ここへ老廃物がどんどんたまると、林道が整備されていた山林に老廃物がたまり林道が消え、雑木林になってしまいます。再び元のネットワークを取り戻すには、脳を使って新陳代謝をよくするしかない。私は年を取るほど勉強しなきゃいけないと言っていますが、コレが脳の仕組みだからです」(加藤院長)

5 / 5 ページ

関連記事