日米のリスク計算式を、男性2人の患者に当てはめてみるとどうなるか。
東丸センター長の試算では、日本スコアによる10年以内に冠動脈疾患が生じる確率は2人とも同じ4・2%の中リスクでも、米国スコアでは7・5%と12・2%と開く。
日本式では同じでも、米国式ではリスクが2倍も違う場合があるという。この場合、日本ではLDLコレステロール140㎎/デシリットル以下が目標だが、米国ではLDLコレステロールを30%以上低下させることが必要とされる。
また、米国では高血圧症の定義は収縮期血圧(上)130㎜Hg以上、拡張期血圧(下)は80㎜Hg以上と基準値が下げられた。糖尿病も厳格なコントロールのみでは心血管病の十分な予防ができないことが分かってきている。今年の米国のガイドラインでは一般的治療目標はヘモグロビンA1cが7%以下に緩められた。
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