100年老けない脳の作り方

肌も脳もスッキリ 話題の「水素浴カプセル」を体験してみた

災害時には発電機の代わりとして活躍(燃料電池バス「SORA」)/(C)日刊ゲンダイ

■燃料電池バス「SORA」も水素を上手に活用

 水素ガスは人体に吸い過ぎによる影響もない。

 ただ、中学生の頃の理科の授業で、酸素ガスと反応させて爆発させる実験があった。水素ガスは大気中の濃度が4.1~71.5%になると爆発を起こす可能性がある。

 このちょっと危ない水素をうまく利用したのが、トヨタ自動車の燃料電池車だ。タンク内の高圧水素を空気中の酸素と化学反応させることで発電させ、その電気をエネルギーにしてモーターを回す仕組み。

 化学反応で発生するのは“水のみ”で、大気汚染の原因となるCO2(二酸化炭素)やNOx(窒素酸化物)、PM(粒子状物質)などは全く排出しない。排ガスの代わりに水がボトボト落ちてくるだけだ。しかも、ガソリン自動車のエネルギー効率より2倍ほど高いという。

 東京都では2020年の五輪に向け、環境への配慮からトヨタの燃料電池バス「SORA」を100台以上導入する予定。選手や観客の基本的な移動手段となる。すでにSORAの都営バスや京急バスが都内を走っている。残念なのは、サスペンションの問題か、はたまた車体重量が重いためか、乗り心地は最悪。個人差はあるが、乗り物酔いの感覚が残る。また、テロリストに水素タンクを狙われたら大爆発を起こすかもしれないが、トヨタの技術担当者は大丈夫と言っている。

 災害時には発電機の代わりとして活躍。環境と災害のためと思って少し我慢したい。

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