ようこそ!不老不死レストランへ

【鯛のかぶと煮】調味料を控えてビタミンB1で疲労回復

鯛のかぶと煮(グリンピースご飯、卵とネギのかきたま汁)/(C)日刊ゲンダイ
旬の恵みを味わう<4>

 鯛は良質なタンパク質が豊富で、なおかつ味の良い魚です。うま味成分のグルタミン酸やイノシン酸がバランスよく含まれています。

 ビタミンB1も豊富ですから、疲労回復にもひと役買ってくれます。ビタミンB1はお酒を飲むことによって消費されてしまいますから、歓送迎会などで疲れやすいこの時期に、おいしく召し上がれれば言うことありません。

 そんな鯛の栄養がひときわ豊富で、味も良く、切り身よりお手頃な頭の部分を、今回は煮物にします。

 頭はタテに半分に割って使います。買う時に魚屋さんに割ってもらうのが無難でしょう。

 塩分を控えるのがこの不老不死レストランの大きなポイントですが、煮物は入れる順番によって調味料の量を控えることができます。料理でよく使われる「さ(砂糖)、し(塩)、す(酢)、せ(醤油)、そ(味噌)」、つまり粒子の大きな砂糖から順に加え、最後に香りの飛びやすい醤油や味噌を入れることによって、調味料の量を抑えながらしっかりと味を入れることができる。素材のうま味をきちんと味わうことができるのです。

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