病み患いのモトを断つ

数値改善でも油断禁物 夏の血圧低下でめまいや脳卒中に

下がらなかった数値が改善して「よし!」/(C)日刊ゲンダイ

 若い人なら、自律神経の働きで血圧が調節されるだろうが、中高年だと、積み重なるストレスや加齢などの影響で調節力が衰え、血圧低下の症状が表れやすいという。

「軽いものなら、めまいや立ちくらみです。それで転倒して、骨折すると厄介だし、最悪の場合、脳の血管が詰まって脳梗塞で救急搬送されることもあります。夏の血圧低下は、決して油断できません」

 薬を飲んでも、期待するほど下がらなかった血圧が下がり、「よかった」と思うのは早計だ。そのまま仕事や外回りに出掛けて、汗をかくと、さらに血圧が下がって、よからぬことが起こり得るという。

「まず、十分な水分を取ること。汗をかいたときは適度な塩分を取るのも大切で、さらにこまめに血圧測定が無難です」

 要は、熱中症対策だ。それが、夏の血圧低下による不調を防ぐ。

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