都内に住む中村義弘さん(仮名、62歳)は昨年夏、止まらないしゃっくりに悩まされた。
最初は妻も「子供みたい」と笑っていたが、止まってもすぐに再開することに不安を感じたという。
中村さんは昔からしゃっくりを止めるのに効果があるといわれる「冷たい水を飲む」「ご飯をのみ込む」「背中を叩く」などの方法をひと通り試したが一向におさまらない。さすがに心配になって病院へ駆け込んだところ、CT検査などで脳梗塞が見つかった。
「最初は何のことか分からなかったのですが、長期間しゃっくりが続くのは、しゃっくりを引き起こす神経が継続的に刺激され続けているのだそうですね。しゃっくりが脳梗塞を含めた脳卒中の早期危険信号だなんて知りませんでした。私の場合は脳の動脈の閉塞によって引き起こされたもののようです」(中村さん)