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夏バテ症状は人それぞれ…対策は「水分・睡眠・栄養」から

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 睡眠不足は疲労回復を妨げます。眠りの質向上には、室内温度を約28度、湿度を50~60%に。クーラーや扇風機を1~2時間でタイマー設定し、一晩中かけ続けない。扇風機は風が直接体に当たらないようにします。

 外気の暑さが消化酵素の効力を低下させるのに加え、冷たい飲み物の取り過ぎで胃腸が冷えて消化不良になります。栄養の吸収が悪くなり食欲不振を引き起こしてしまいます。

 普段からバランスのよい食事を意識し、特にタンパク質や、疲労回復に有効なクエン酸とビタミンB1が豊富な食べ物を積極的に取りましょう。

 豚のモモ肉やヒレ肉、酸っぱい果物、枝豆やオクラなどの夏野菜がいいですね。

 夏バテしない体づくりには、15~20分ほどのウオーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動を、できれば毎日、無理なら週に2~3日。朝や夕方の涼しい時間帯に行ってください。部屋でのストレッチも効果的です。

(〆谷直人・国際医療福祉大学熱海病院検査部長)

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