【膝】体重1kg減で片足への負担が2kg～3kg軽くなる

写真はイメージ（Ｃ）日刊ゲンダイ

　標準体重を出す計算式はいくつかある。例えば、身長が１５０センチ以下であれば〈（身長［センチ］マイナス１００）×０・９〉、ＢＭＩ（体格指数）の適正値２２を用いた算式では〈身長［メートル］×身長［メートル］×２２〉となる。身長１７０センチの人であれば、標準体重はだいたい６３キロだ。

　運動習慣は、減量のために重要で、膝を支える筋力を強化して膝への負担を減らす意味でも、膝痛予防にとって大切である。しかし、ランニングなどの激しい運動は膝への負荷が強すぎる。最も勧められるのは、適度なウオーキングの習慣だ。

「高齢者の方でも膝痛予防のために、押し車や杖を使って休みながらでいいので、１日最低３０分くらいは屋外を歩いた方がいい。すでに膝が痛い人であれば、プールでの水中ウオーキングをお勧めします。休みながら無理をしない程度に歩く。痛みが出ても膝を支える筋肉を使っていないと、軟骨の減りをさらに悪化させてしまいます」（山田主任医長）