病気を近づけない体のメンテナンス

【膝】体重1kg減で片足への負担が2kg~3kg軽くなる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 日常生活の体勢も膝痛の発生に影響する。仕事などで仕方なく、立ちっぱなし(膝を伸ばしっぱなし)、膝を曲げっぱなしの時間が多い人は、30分に1回くらいは屈伸運動をするように心掛けよう。

 お茶の水整形外科機能リハビリテーションクリニック(東京都千代田区)の銅冶英雄院長は、「関節を適正に動かすことが膝痛予防になる」と、2つの膝痛体操を習慣にすることを勧める。

 1つは「膝伸ばし体操」。①椅子などに浅く腰かけ、片方の足を伸ばして前に出し、膝のお皿の上に両方の手のひらを当てる。②両手に力を込めて膝を垂直に押し、膝裏が伸びきったと感じるまで力をゆっくり加える。そのままの状態を1、2秒保ったら力を抜く。これを片膝ずつ、1セット10回。1日5~6セット行う。

 もう1つは「膝曲げ体操」。①片側の足を椅子や台の上に乗せ、その膝の上に両方の手のひらを添える。②体の重心を前方に移動させながら膝を前に突き出し、深く曲げていく。限界まで曲げたところで1、2秒保ったら、元の姿勢に戻す。これを片膝ずつ、1セット10回。1日5~6セット行う。

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