がんと向き合い生きていく

がん保険加入も「これから3カ月は検査しないで」と言われ…

佐々木常雄氏(C)日刊ゲンダイ

 建築会社に勤務するKさん(46歳・男性)は、5年前に奥さんをクモ膜下出血で急に亡くし、中学生になった娘と2人暮らしをしています。

 仕事が忙しく、ここ数年は健診も受けていませんでした。先月、同僚が膵臓がんで亡くなってとてもショックを受け、最近、胃の調子が悪い気がして心配になり、病院で検査を受けようかと考えていました。

 そんな時、ここ数年は音信がなかった従姉のGさんがお菓子を持って訪ねてきました。しばらくぶりで、なんの用事かと思いながらコーヒーを飲みつつ親戚のうわさ話を聞いていたところ、がん保険の話題を切り出されました。勧誘でした。すぐに断ろうかとも思いましたが、話が長くなっているうちに「契約してからすぐやめても構わない」とまで言われました。 結局、断りにくくなって、給付金の額が少なくても月々の支払いが大変にならない程度にして、仕方なしに加入することにしました。Gさんは書類に記載したものをチェックして持って帰り、後日、正式に保険加入ができそうである旨を知らせてきました。

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佐々木常雄

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

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