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怒りを発散できてビールも飲める「レイジ・ヨガ」が話題

健康効果が浸透しヨガ人口も急増(C)日刊ゲンダイ

 ヨガといえば、静かな音楽が流れる中で心を平穏にして行うものというイメージがあると思います。しかし、アメリカではヨガをやりながら悪態をついたりして怒りの言葉を叫ぶ「レイジ・ヨガ」がちょっとした話題になっています。レイジ(rage)とは激しい怒りのことです。

 レイジ・ヨガは数年前にカナダのヨガインストラクターが考案したもので、アメリカではこの春にテキサスに上陸しました。夏にカンザスでクラスが開講したばかりで、規模的にはまだまだこれからです。それでも開講のたびにテレビで取り上げられるなど話題になるのは、そのユニークさからです。

 ヨガポーズを取りながら大声を出したり、「この野郎!」と悪態をついたりする理由は、毎日のストレスや怒りを発散させるため。中には「ちゃんとお皿を洗いなさい!」と、家事を手伝わない夫や子供たちへの怒りをあらわにする人もいるとか。バックに流れる音楽がヘビメタロックというのも、雰囲気を盛り上げています。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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