インターバル速歩で体力が10歳若返り脳卒中リスク40%減

「速く歩く」と「普通に歩く」を交互に繰り返すだけ(C)日刊ゲンダイ

 別の研究によると、最高酸素摂取量から被験者を「低体力」「中体力」「高体力」に分け、血圧、空腹時血糖値、BMI、中性脂肪、HDLコレステロールから生活習慣病指標をつけた。点数が高いほど生活習慣病のリスクが高いことを意味する。すると、体力が低い人ほど生活習慣病指標の点数が高かったが、5カ月間のインターバル速歩後は体力の低い人ほど体力が上昇。生活習慣病指標の点数も低下したのだ。

 5カ月間のインターバル速歩で睡眠障害や認知機能も改善するという結果も出ている。

「体力の向上効果は、1週間当たりの速歩時間に比例します。つまり、本人が“ややきつい”と感じる強度の速歩を1週間当たりどれくらいの時間やるかが重要です。ただし、最近の私たちの研究で、速歩時間が週10分以下だと加齢による影響に負けてしまい体力の向上効果は認められず、週50分以上実施してもその効果が頭打ち気味になることも分かりました」

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