はとバス事故で死亡者…インフル「仕事休め」の重大サイン

停車中のハイヤーに追突、街路灯に衝突して止まった(C)共同通信社

「インフルの前兆として悪寒が走る、手足に筋肉痛が起きる、体がだるいといった症状があります。中でも悪寒はかなり初期の症状だから、この段階で医師の診察を受け、進行を食い止めなければなりません。熱が出て頭がボーッとする意識混濁は特に要注意。すぐに意識消失に陥ります。大人が38度の熱に達したら、死にそうな状態と考えてください。一般のサラリーマンも歩行中に路上で倒れたり、他人とぶつかってケガをさせる危険があります」

 米山氏によると、事故を起こしたバス運転手は約12時間のうちにインフルのウイルスが増殖したと考えられるそうだ。

「初期症状を感じたら医師の診察を受け、ゾフルーザやイナビルなどの薬を飲むべきです。どちらも1回飲めば4、5時間で熱が下がります。日本人は体調が悪くても仕事をしますが、欧米人はインフルになったらすぐに休み、結果的に早く回復する。悪寒などの前兆は体が『仕事を休んで安静にしろ』と命じる重大なサイン。見落としてはなりません」(米山公啓氏)

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