90歳現役医師 最強の体調管理

補充療法だけではない テストステロンを増やす5つの習慣

写真はイメージ(C)sakai000/iStock

 4つ目は肉、ニンニク、タマネギを意識して食べること。

「テストステロンの原料はコレステロール、つまり脂。最低でも肉を1日100グラムは食べるようにしてください。ただし、霜降り肉だと脂が多すぎるので赤身を選ぶのがベター。野菜ではニンニクとタマネギ。特にニンニクは食べた後、血中テストステロン値が5pg/ミリリットル程度、一時的に上昇したという報告もあります(40~50歳の中央値は11~14pg/ミリリットル)。切ったりすりおろしたりすると効果が弱くなるので、できれば丸ごと調理してください」

 5つ目は睡眠。

「テストステロンの分泌がもっとも活発なのは深夜から明け方にかけて。男性ホルモンにとってのゴールデンタイムに起きていると、活性化しません。遅くとも12時には寝て、7時間睡眠を目指してください」

(構成=中森勇人)

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熊本悦明

熊本悦明

1929年、東京都生まれ。東京大学医学部卒。日本メンズヘルス医学会名誉理事長、札幌医科大学名誉教授。現在は「オルソクリニック銀座」(東京・中央区)で、名誉院長として診療中。近著「『男性医学の父』が教える 最強の体調管理 テストステロンがすべてを解決する!」(ダイヤモンド社)がある。

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