ドクター牧田 最強の食事術

あふれる健康情報…真実を読み取る力を持たないとバカをみる

専門家が言うことが正しいとは限らない

 健康のため日々テレビ、雑誌などの健康情報をチェックしている人は少なくありません。

 しかし、著名な専門家がいくら「〇〇は健康にいい」「△△が効く」と語ったとしてもその情報が正しいか否かを見抜く力がなければ健康にはなれません。専門家が言うことが正しいとは限らないからです。

 よく健康情報の番組や記事には「××学会の機関誌によれば」というフレーズが出てきます。一般の人から見れば、いかにも権威のありそうな医学会が作成するその雑誌に記載されている論文は事実に思えるでしょうが、本当でしょうか?

 それを知るには、その雑誌が世界からどう見られているか、を学ぶ必要があります。

 実は医学誌などの学術誌には超一流から三流以下まで実にさまざまな雑誌があります。三流の医学雑誌には研究の手法がでたらめだったりして、とうてい本当とは思えないことが書いてある雑誌もあるのです。

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牧田善二

牧田善二

AGE牧田クリニック院長、医学博士、糖尿病専門医。1979年、北海道大学医学部卒業。ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで糖尿病の合併症の原因とされるAGEを研究。96年から北海道大学医学部講師、2000年から久留米大学医学部教授。03年から糖尿病をはじめとした生活習慣病および肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開院、延べ20万人以上の患者を診ている。著書に「医者が教える食事術 最強の教科書」(ダイヤモンド社)ほか、多数。

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