病気を近づけない体のメンテナンス

脳<上>ストレスから守るセロトニンを増やす3つの習慣

グルーミングは愛情ホルモンが分泌されセロトニン活性化に

 グルーミングは、人と人が触れ合う行為。家庭では夫婦で肩もみやマッサージをし合う、子供と遊ぶなど人と触れることで直接セロトニンが出るのではなく、「オキシトシン」という愛情ホルモンが分泌され、セロトニン活性を促すという。

 直接触れ合わなくても、親しい友人たちと食事、親しい同僚と仕事帰りに一杯、同じ趣味の仲間たちと過ごすなど、他人と楽しくコミュニケーションを取ることにもグルーミング効果がある。また、人でなくても猫や犬などのペットと触れ合うことでもいいという。

 セロトニンを増やすには、その原料となる食事(栄養素)にも気を配った方がいい。セロトニンは必須アミノ酸の一種の「トリプトファン」から作られる。体内では合成されにくいので、食事内容が悪いとセロトニンの分泌にも影響するのだ。

 ただし、トリプトファンだけでなく、セロトニンの合成に必要な「ビタミンB6」、セロトニン神経の働きを活発にする「炭水化物」も取ることが大切になる。

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