病気を近づけない体のメンテナンス

血管<上>老化を進める“4悪”とは…すべて揃えばリスク81倍

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 日本高血圧学会のガイドラインでも2014年以降は、診察室血圧と家庭血圧に差が出た時には、家庭血圧を採用して診断・治療に当たるとして重要視している。病院で測る診察室血圧は、緊張して血圧が高めに出てしまうからだ。

 血圧の基準値は、診察室血圧が「収縮期血圧(上)140㎜Hg/拡張期血圧(下)90㎜Hg」、家庭血圧が「上135㎜Hg/下85㎜Hg」。上下の血圧のいずれかがこの数値を超えると高血圧と診断される。

 家庭血圧計はいろいろな種類があるが、上腕の部分で測定するタイプであれば、ほぼ正確に測ることができる。手首や指で測るタイプは、人によって正確な数値が出ないことがあるという。

「ガイドラインでは、家庭血圧は起床時と就寝時の1日2回測ることを勧めていますが、1日1回、朝起きた時に測ればいいでしょう。また、1機会に2回測って、その平均を記録することを推奨していますが、より安静が保てて低い数値が出る傾向のある2回目を採用すればいいと思います。測定に慣れてきたら1回測って、前日と変わらなければ1日1回でもかまいません。あまり厳密にやろうとすると、かえってストレスになり、血圧を上昇させてしまいます。そして、注目するのは上の数値です。135を超えていなければ、まずは安心です」

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