時間栄養学と旬の食材

朝の眠気覚ましには「緑茶」体内時計を整える成分が多い

 しかしそれらに含まれる成分はカテキンと同じような活性を持っているので、総合的にはどのお茶も活性は同等であると考えてよいでしょう。

 ではお茶を飲む時間帯はいつがいいのでしょう?

 例えば、カテキンは高い温度で抽出されやすいので朝眠いときや夕食後の血糖値上昇が気になるときは、温度の高いお湯で入れたカテキンとカフェインを多く含むお茶を飲む。

 逆に、リラックスしたいときは温度の低い50~60度くらいのお湯でお茶を入れるとテアニンの抽出量がアップします。気分や目的に合わせて飲むお茶の温度や種類を変えてみてはいかがでしょう。

 ただし、睡眠の妨げにならないよう、カフェインを含むお茶を飲む場合は、就寝4時間前までに済ませるのがコツ。

 また、カテキンは酸化しやすいので、茶葉は密閉容器に入れ冷暗所で、日光や空気、湿気を避けて保存しましょう。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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