セックスが痛い

今でも全力でセックスを楽しめめている熟年夫婦の共通点

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 3人の子持ちのAさんは、子供が留守の時は、夫とベッドルーム以外でのプレーを楽しむという仲良しぶり。Rと同様、夫婦の会話が多く、セックスについてもオープンにしていると言います。大病を患ったAさん。病後、回復しても一時セックスをする気力がなくなった時も、再開する心の準備ができた時も、率直に夫に伝えたそうです。夫も仕事が忙しい時は「残業続きだから察してね」ではなく、きちんと言葉で「しばらくセックスできない」と伝える。「面倒だけど、相手を気に掛けるコミュニケーションの努力なしで、楽しいセックスはできない」と、Aさんは私にアドバイスしてくれました。

 セックスで痛い人に特徴的なのは、相手に痛いことやセックスの悩みを打ち明けられないこと。「相手に申し訳ない」と一人でクヨクヨすることから抜け出せない。セックスの痛みは、相手の努力で和らぐ事例もあります。セックスが痛い・痛くないに関係なく、性的なことを含めて気楽に話せる普段からの会話の努力で、最高のセックスを共有できるのではないでしょうか。

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小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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