それを読んだ人は、新型コロナ感染を心配するでしょう。しかし、本当の狙いは、病院側は医療スタッフを守ろうという意図があるようにも思います。
■患者は内視鏡の消毒も確認を
胃カメラは、鼻や口から内視鏡を挿入して、食道や胃、十二指腸などの状態をチェックします。検査器具を挿入する動きは、鼻の奥の拭い液を採取するPCR検査の動きに近く、患者がせき込んだりすると、飛沫感染のリスクがあります。
そんな事情から、胃カメラからバリウムへの変更を勧めている可能性があります。医師は、しっかり感染対策をしているので、検査を通じて患者が感染するリスクが高いとは思えません。胃カメラによる感染を恐れる必要は、あまりないでしょう。
バリウムに変更して検査を受けるか、変更せず胃カメラで検査を受けるか。それぞれの判断でよいと思います。毎年、胃カメラで検査を受けている人も、この機会にバリウム検査を受けるのは悪くありません。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵