毎日大さじ1杯!腸活みそ料理

梅雨時の食欲減退を防ぐ洋風みそだし 胃粘膜を守る効果も

ごはんの食べ過ぎにご注意!(提供写真)

 さらに熟成されることにより風味やうま味が増すほか、発酵させた食品や飲料は保存性が高まるというメリットもあります。腐敗の進みやすい魚介類や肉類を発酵によって保存性を高めたのは、まさに人間の英知なのです。

 さて、前にも述べましたが、みそ選びのポイントのおさらいです。私は、大豆、塩、麹だけで造られ、なおかつ6カ月以上、できれば1年以上長期発酵・熟成されたものを選びます。しっかり発酵・熟成していなければ、その恩恵を十分に得ることはできないからです。さらに、育つ環境も重要です。天然醸造のみそを選ぶことです。天然醸造という造り方は、みそを加温しないで発酵熟成させる方法です。昔から、みそはこの方法で造られてきました。

 自然環境の中で季節の寒暖の影響を受けながら育つみそは、時間こそかかりますが、そのゆっくりとした時間の中でうま味成分やメラノイジンといった人間の体にいい成分が熟成されていくのです。

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関由佳

関由佳

専門は内科、予防医学。2013年ニューヨークの料理専門学校(Natural Gourmet Institute)で資格取得。著書に「毎日食べたい!腸活みそレシピ」ほか

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