たとえば、「今年はA香港型がはやります」といったニュースで耳にする「香港型」が亜種に当たります。
毎年流行する型が違いますし、効くワクチンも違います。また、A型とB型は症状も異なり、A型は高熱が出るなどの一般的な症状、B型は下痢や腹痛といった風邪様症状が表れます。A型とB型に同時に感染するケースもあります。
インフルエンザは薬を使わなくても治りますが、薬によって発熱時間が24時間程度短縮するといった効果があります。抗インフルエンザ薬は、粉、カプセル、錠剤、吸入、点滴などさまざまな剤形があり、状態や使いやすさに応じて選ぶことができるのも1つの特徴です。また、治療だけでなく、濃厚接触が疑われる患者の家族の「予防」のために使うこともできます。
次回、抗インフルエンザ薬について詳しくお話しします。
今こそ知っておきたい抗ウイルス薬