今年の夏は猛暑が予想されるという。猛暑といえば心配なのが熱中症だが、厚労省の人口動態調査によれば、熱中症による死亡者数は40代から徐々に増え、65歳から急上昇し70代後半から80代半ばがピークとなる。近年、65歳以上が死者数に占める割合はじつに約80%となっている。
その大きな理由のひとつとして挙げられるのが、加齢による筋肉量の減少だ。
実は、筋肉の約75%は水分。すなわち筋肉量の減少は体の保水能力の低下を意味する。つまり、同じ60キロの体重であっても、筋肉量の多い人と少ない人では熱中症への対応力に大きな差があるということだ。筋肉量の少ない人は、その分、脂肪が多いだけ。脂肪にはほとんど水分は含まれていないのだ。
人間の筋肉の約70%は下半身にある。だから、日頃からスクワットなどで筋肉量を増やしておくことが保水力を高め、結果としてそれが熱中症対策になるというわけだ。
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