病気を近づけない体のメンテナンス

脳<上>ニンニクを使った「アホエンオイル」で微小循環を改善

「アホエン」は生のままのニンニクには含まれない(C)日刊ゲンダイ

 脳機能の低下を防ぐことは、「認知症」や「うつ病」「自律神経失調症」「依存症」などの脳の病気を予防するだけでなく、年を取っても若々しく生きるためのポイントになる。

 加齢による脳機能の低下を防ぐには、脳を活性化させる方法を習慣にするのがいい。がん・感染症センター都立駒込病院・脳神経外科の篠浦伸禎部長が言う。

「脳は普段から使っているほど血流がよく、活性化しています。いまは血液中のヘモグロビンの量と酸素飽和度の変化を調べる『NIRS(ニルス)』という検査法を行うと、脳の血流の変化や血管の反応を追うことができます。脳の活性を促す方法はいくつかありますが、食品で患者さんに勧めている習慣は、手作りのニンニク油『アホエンオイル』です」

 ニンニクは、古くから疲労回復や風邪予防などの効能が知られている。中でも強力な作用で注目されているのが「アホエン」という成分。ただし、生のままのニンニクには含まれておらず、細かく刻んだニンニクをオリーブオイルに漬け込むと溶け出してくる。また、100度以上の高温で壊れてしまうという性質を持つという。

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