病の克服は患者に聞け

新型コロナ<後編>抗体検査で過去も現在も陽性と判明して…

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「過去の感染についてはやっぱりそうだったかという思いでしたが、『現在も感染している』という結果には驚きました。前回と違って思い当たる節はありませんでしたし、熱も咳も息苦しさもなく味覚も嗅覚も正常で、まったくの無症状だったからです」

 抗体検査の結果を受け、町田さんの海外出張は中止に。クリニックからはPCR検査を勧められ、保健所を紹介された。

 PCR検査の結果が出るまでは再び自宅待機となり、自主隔離生活に逆戻りとなった。

「一緒に抗体検査を受けた同僚2人は過去も現在も陰性でした。しかし、感染疑いがある自分の濃厚接触者という扱いで、PCR検査を受けることになりました」

 町田さんのPCR検査が実施されたのは抗体検査からおよそ10日後で、結果は「陰性」だった。

「とにかくホッとしました。抗体検査は偽陽性が少なくないそうですし、本当に再感染していたかどうかはわかりません。再感染したけれど、PCR検査を受けられるまでの期間に治まった可能性もあります。マスコミでは何度も感染している事例が報じられているので、自分もそうだったのかもしれません。いずれにせよ、また感染することだけは絶対に避けたい。ここにきて再び感染者が増えてきているので、さらに注意しながら生活しています」

 (おわり)

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