独白 愉快な“病人”たち

下半身の感覚がなくなって…ヤマザキモータースさんADEMを語る

ヤマザキモータースさん(C)日刊ゲンダイ

 下半身は動かない。オシッコは出ない。当初は便も自力で出せなくて看護師さんにかき出してもらっていたので、「オレ、何やっとんねん」と情けなくなりました。

 結局、その病院に2カ月、その後はリハビリ病院に移って2カ月、計4カ月の入院生活を送りました。治療は最初の1カ月間に炎症を抑えるステロイドを打っただけ。あとは自力で良くなるしかない病気のようです。

 僕の場合、この病気になったのはサイトカインストーム(免疫の暴走)によって正常な細胞を攻撃してしまう自己免疫疾患から。僕の免疫は風邪のウイルスと闘うはずだったのに、なぜか脊髄を攻撃してしまい、脊髄に炎症を起こしてしまったようなのです。後から聞いた話では、「脳にも少し炎症があるので、もしかすると重篤な状態になるかもしれない」と家族は言われたそうです。

■着ていたTシャツに笑いが漏れた

3 / 6 ページ

関連記事