独白 愉快な“病人”たち

下半身の感覚がなくなって…ヤマザキモータースさんADEMを語る

ヤマザキモータースさん(C)日刊ゲンダイ

 けど、国民健康保険には「高額療養費制度」というものがあるのを人生で初めて知りまして、申請したら自己負担額は月数万円で済みました。長いこと国保を納めてきて心底よかったと思いましたね。

 つくづく自分一人で生きているんじゃないと思いましたし、社会というコミュニティーの中で人とつながって生きていくことが大事なんだと思いました。

 仕事は表舞台から裏方になりましたけど、小さい頃の夢が「学校の先生」だったので、今、お笑い学校の講師ができているのは全然悪くない。いつだったか、友人から言われて妙に印象に残っている言葉に「人生ケセラセラだよ(なるようになるさ)」があります。

 別に病気のことを話していたわけではなく、ただの世間話に何げなく出てきた言葉ですけど、「本当にそうだな」と腑に落ちました。これからもケセラセラで生きていきます。

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